鳳凰山    05.09.18
(島外干支の山の旅二日目)


何度も目が覚めた、というよりずっと起きてたような気がする。
雲が出てたらしく,、夜空を見に行った人はいなかったようだけど、
暗いうちからもう出かける人もいて、ガサゴソいう音で寝れない。

寝返りも打てないんだもん・・・・体がこわばってしまう。
いびきはコモちゃんだけでなくいろんなところから聞こえた。

起きたら頭がガンガン、朝ごはんも喉を通らない。
気分悪いという私の横でお代わりをするコモちゃん、立派な山男。
私は落第。みんなもりもり食べてるわー、すごい。

「今夜の宿はええとこやから安心して!、重い物は持つよー」と言われ、
雨具や着替え(いらなかったー)をコモちゃんのリュックに入れると、
がぜん軽くなり、ちょっと元気が出た。

南御室小屋の水が2L、家から持ってきて残ってるのが2L、ビールも入れると
相当重いコモちゃんのリュック。ありがとう!☆♪

外へ出ると、いい空気とキレイな景色でちょっと気分よくなる。
ベンチでご飯食べてる人もいる。素泊まりも可、なのね。

6:40、出発。
昨日登った薬師岳にもう一度上がる。10分。
今日は昨日よりさらにお天気がいい。
富士山の次に高い山、北岳。左へ間ノ岳、農鳥岳と続く。



富士山も見事。


日本で一番高い山と二番目の山が見れる山、鳳凰山。

観音岳に向かって稜線を行く。

岩の間にタカネビランジがまだ咲いている!やったー!



こちらのナナカマドの実は大きいなあー。
イワカガミの葉っぱが紅葉してきれい。



観音岳も近くなってきた。でもしんどい。頂上は人影がたくさん。
しんどいので途中の木蔭で休憩。粉末のお茶を溶かして飲む。
ガスを持ってきてないのでコーヒーが飲めない。ここで飲んだらおいしいだろうな。

7:32、観音岳2840m。

もう既にたくさんの人が眺望を楽しんでいる。
鳳凰小屋からも上がってきてるから多いのね。
みんな口々に、こんないい天気はめったにない、と喜んでいる。
今年になってこんなに晴れてるのは3回目くらいだ、とも言ってる。
ラッキー!!!

八ヶ岳も美しい。赤岳から蓼科山までくっきり。


甲斐駒ケ岳が赤抜沢ノ頭から頭を出している。


のんびりもしていられない。いったん下って・・・
鞍部には鳳凰小屋の分岐。

どこに行っても人がいる。

次は登り。



赤抜沢ノ頭が近くなってきた。
ハアハア言いながら登る。
9:06、赤抜沢ノ頭に着くと、3番目の鳳凰山の地蔵岳2764mがすばらしい。

オベリスク。上を向いて口を開いたイルカに見える。


胸がむかむかするし、頭痛も治らないので賽の河原へ下りないで
ここから眺めるだけにする。大休止。ゼリーとブドウなら食べれた。

いったん砂地を下って、登り返す。これが最後の登りだといいなあ・・・
振り返ってみるとオベリスクがあんなに遠くなっていた。


三角点がある高嶺(たかね)2778mに向かってぜえぜえ・・・・。
10:24、やっと高嶺に着いた。
4時のバスに間に合わないといけないので先を急ぐ。
下を見るとはるか底に細く川が見える。あそこまで1300m近く下るんだ!



急坂を慎重に下る。ちょっと滑りやすい。
甲斐駒ケ岳もきれいな山だなー。


石の多いところはどこを歩くか分かりにくい。
上がって来た若い人に尋ねられたが、適当に、と言うしかない。
あまり赤ペンキがない。
よく見ると歩かれてる岩はつるつるして色が変わっている。それを頼りに・・・。

11:42、シラベの森に入り、ほどなく白鳳峠。
栃木からの方や若い方とお話をしながら小屋のお弁当を食べる。
今回は食事の用意しなくてよかったから楽だった。

彼らはまだここからまっすぐ稜線を行き、早川尾根でテント泊だそうだ。
すごい・・・

12:10、稜線と分かれて林道へ向かって下る。
北岳を見ながら日差しいっぱいの中、ゴーロを下りる。


30分で樹林帯。やれやれ涼しいわー。
シラビソ林。
13:20、真っ直ぐなハシゴが4本。慎重に。
ここらから、まだ?、まだ?、コールが頻繁。
結構急な下りで、一部通りにくい所もある。
こっちを登りに使うのはイヤだなー

14:28、やっと南アルプス林道へ降り立った。
終わったー!!


マイカー規制でピストンバスが通るだけの静かな林道を歩く。
15分でバスや乗り合いタクシーのいる広河原。
残念、甲府行きのバスは出た後で、4時まで待たなければいけない。
人が多かったので臨時便が数台出た。

40分で車を停めてある夜叉神峠登山口にもどってきた。
さあ、これからきれいな桃の木温泉に行って楽しい夕食だ!

3日目へ続く 木曽駒ヶ岳へ




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