| 登山口 | 高知県土佐郡大川村 |
| コース | 野地峰登山口〜野地峰〜大野〜水谷分岐〜別子山〜東光森山→バイク→登山口 |
| 時間 | 約１２時間（休憩含む） |
4月29日はレビちゃんに合わせて中国地方の花の山へ行った。
今日は私好みの山へ単独で行くことにする。
四国分水嶺は難しい所が残り、遅々として進まないでいたら、
4月17日に高知のヤマガツオさんが山の会で東光森山から野地峰まで行かれたとのこと、
え〜〜っ！行けるンや！！と心が躍った。
この尾根歩きは泉保さんが野地峰から東光森山を8時間10分で、
日本山岳会関西支部が一日で行けずエスケープルートの水谷へ降り、二日がかりの約15時間くらいかかっている。
他の情報はないし、あきらめかけていたところだった。
この尾根を行くには5月の連休しかない！
というのもやぶが薄く、日中時間が長く、まだ水分補給も夏ほどではない（尾根には水場もないし）からだ。
また、長時間かかる山行は前夜の睡眠時間がたっぷりでないとバテバテになる。
登山口での前泊と、万が一ビバークした時の為予備日も必要だ。連休しかない。
というわけで5月1日午後3時過ぎに自宅を出て、松山道三島川之江ICで下りて、
国道319号線から県道6号を南へ。
大田尾越にバイクを置く。
峠で明日歩く尾根をパチリ。右端の山は野地峰の向かいにある早天山。
周りを見るとアケボノのピンクがよく分かる。
大川村の白滝へ移動し、野地峰の登山口に車を停める。
おでんを肴に焼酎でぐっすり車で寝る。
朝4時には目が覚め準備をする。
０４：４７、ヘッドランプをつけ、いざ出発。３℃、意外に寒くない。０５：２２、薄明るくなってきたが南方向にはまだお月さんが！
０５：５９、野地峰頂上。
レビちゃんにメールすると寝過ごさなかったねと返事あり。
ちょうど大登岐山の天辺から朝日が出てきた。
０６：０８、頂上を後にする。
あれ、こんな少し離れた所に三角点があったのか！
立派な登山道。
０６：１９、振り返って見る。
2回アタックして歩けなかった大登岐山までの稜線が小生には壁のように思える。
０６：２４、北側に展望が開けて昨年歩いた二ツ岳→権現山の稜線がくっきりと。
こちらの稜線と対峙するかのように見える。好敵手？
０６：４０、滑車台跡に着く。野地峰が鉱山だった名残だろう。 さあ、これからヤブ漕ぎだぞ、と身も心も引き締めるが・・・
これが拍子抜け。道幅１〜２ｍに笹が刈られている。
水谷へのエスケープルート分岐（09：55着）までずっとこの刈り払いは続いていたのだった。
思わぬラッキーな誤算だ。
よく見るとずっと木には黄色いテープがあり、白い杭には赤いペンキが真新しく塗られていた。
3年前の黒岩山のようだ。
5年に一度刈られるというのをネットのどこかで見た気がするが、これなのか！！
０７：０１、1342ｍ峰に着く。
ブナ林の快適な尾根歩きが続く。
０７：３２、金砂湖の向こうに翠波高原。
初めてアケボノツツジが現れた。
０７：５６、1400.1mの二等三角点大野に着く。
山名はキティさんが教えてくれている。
０８：３２、後ろを振り返って見る。野地峰、大登岐山方向。
北側には二ツ岳の尾根が少し近くなって見えてきた。
エビラ、黒岳、日本石、権現、、、、山座同定はバッチリ。
しかし遠くから眺めるとあんな距離で何で12時間もかかるんだろう、不思議と思う。
０８：５７、展望がいい岩場に来た。左手に大座礼山から三ツ森山。
奥にはチチ山、笹ヶ峰かな。
右手にはこれから行く尾根が東光森山手前の1454m峰まで続いている。
０９：２８、ここからは東赤石山〜二ツ岳の尾根が見える。
この後の稜線上にはアケボノも咲いており、シャクナゲの木もあり、所々ミツバツツジもあって、
見るたびに心が和み元気が出てくる。
０９：５５、左手に降りる道がある。水谷の分岐だ。
ラッキーはここまで！これ以降東光森山まで（14：15着）ずっと４時間20分ヤブ漕ぎ！目の前に笹、潜ると黄色い杭。
１０：２１、大きな木が立つ、多分1330m峰に着くが、潜ってばかりで方向がつかめない。
１０：３７、鹿のベットかな？
ひたすらヤブ漕ぎ。深く潜行する。腰が痛い。
別子山というらしい。
ひたすらヤブ・・・
笹についたちりやほこりやら何やらかにやら、全身ゴミまみれな感じ。
覚えてない、こんなブナがあったのか・・・
１２：０５、アケボノ越しに大座礼山から続く山々を望む。
１３：２２、やっと見えてきた東光森山！まだ遠い。
最後の登りになると全く道が分からない。
とにかく潜って黄杭を追うのが精一杯。なかなか前に進まない。
頂上直前までヤブこぎ。
１４：１５、やっと東光森山頂上。
誰もいない頂上で大休憩。レビちゃんにやっとメールする。ビバークはせずに済んだ。
１４：２６、下山開始。
白いアケボノの大きな木は確か東へ戻ってルートをはずれ降りないといけない・・・だったかな。
その元気は全くない。
時間をかけアケボノを楽しみながら降りる。 まだまだつぼみが多いアケボノ。
あ〜、よく歩いたものだ・・・
１６：３３、バイクに乗り、白滝へ向かう。
もう当分ヤブ漕ぎはしたくないなあ・・・