高登山 249m 10.02.07 (たかとやま)
天気予報では寒波も通り過ぎ快晴とのことで「雪山」も頭に浮かんだが、 男木島、直島の続きで島の山を選んだ。 9:05、多度津港より三洋汽船のフェリーに乗る。乗客4名、車無し。20分で高見島、1名下船。 |
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いい天気だ。瀬戸大橋と漁船。 |
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9:55、佐柳島本浦港に着いた。片道660円。 港の案内板、古びていて島の現状が推察できる。 |
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荷物の受取がにぎやか。 |
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ベンチで日向ぼっこをしているご老人に神社と高登山への道を尋ねると、 「もう島民でも登っとらん。藪やし、登るんはやめときなぁ」とすぐに言われた。 やっぱりネットで検索してみても「標高249mの山」と出てくるだけで、 登ったというデータは全く出てこなかったもの。 覚悟して当方も今日は破れズボンに上は古い雨具、軍手にハサミといういでたち。 |
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10:03、登山口(?)から山へ向かう。 |
お参り道。 | |||||||||
石段を登っていく。 |
振り返ると無人の小島。遠くに広島が霞んで。 | |||||||||
驚いたのは参道に落ち葉一枚落ちていないこと。50人しかいない集落で掃き清めているのだ。 |
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バベの木がたくさんあるから大変だろうに。 |
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10:17、大天狗神社に着いた。 日めくりがもう今日になっている。 すでにお参りされた方がいるのだ。 |
神社の内外に真っ赤な新しい天狗のお面が飾られている。 | |||||||||
石積みにはユーモラスな天狗も彫られている。 |
10:22、神社から左手に進む。 | |||||||||
すぐに船王神社があり、さらに石段を上がっていく。 10:27、開けた場所に着く。 |
西の方に荘内半島が見える。 | |||||||||
掃き清められた道はまだ続く。 |
10:34、左手下に石の祠があり、奥の院に着いた。 | |||||||||
10:39、お参りした後、尾根歩きを開始。 黄色いテープがあるところを見ると 全く人が入ってないわけではなさそう。 |
10:47、高登山頂上が見えるピークまでは 薄いながらも踏み跡があったが、この後は全くない。 |
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2,3mのスズタケのジャングル。 イバラやスズタケをハサミで切りながら進む。 |
尾根筋より西側を進む。 11:34、石垣に出会う。こんな頂上近くに 昔は田畑があったのかと驚いた。 |
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石垣は途中で途切れたりしたが、ずっと続いていた。 12:07、前方が明るくなり駆け上がると尾根筋に出た。 |
笹原をしばらく進むと下りになったので来た道を戻った。 | |||||||||
見回してもここより高いところは無いから、 標識は無いがここが頂上だろうと思う。 12:12、リュックをぶら下げて写真を撮る。 |
見晴らしもないのですぐに下山する。 | |||||||||
道のない笹原は方向が定めにくい。 あれだけ目にした石垣に出会わない。 石垣は尾根の西側にあったからだろうが、少し不安が・・。 12:30、登る時にハサミで切ったスズタケに出会い、ほっとする。(赤テープと同じ効用だな) |
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12:38、藪の中で古い赤テープ発見。 |
12:41、振り返ると頂上が見える。 | |||||||||
12:47、登山口の参道に戻った。 12:54、見晴らしのいいところでカップめんの昼食。粟島、志々島。 |
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13:10、出発。 13:25、参道の案内板のところに戻り、右に曲がって本浦の墓地へ向かう。 佐柳島には「両墓(りょうぼせい)制」という埋葬の仕方が残っていて、 香川県の有形民俗文化財に指定されている。 遺体を実際に埋める墓地を「埋め墓」といい、お参りする為の墓を「詣り墓」といって、 二つの墓を作る風習である。 関西地方に多く、香川県では西讃にあり、今でも高見島や志々島にも残っている。 |
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詣り墓。東(海)に向いている。 | 埋め墓。石ころで覆われ、西(山)に向けられており俗名が書かれている。 | |||||||||
埋め墓と詣り墓が離れているのなら理解できるが、 隣り合って建てられているので意味がよく分からない。 昔からの深い意味、理由があるのだろう。 さて、時刻は午後1時30分、船が出るのは3時25分。 町並み探索に出よう〜〜 13:36、海岸から山頂への稜線を望む。 北側の長崎集落へ向かって東海岸をぶらぶら歩く。どの島に行っても猫達が日向ぼっこをしているなあ。 |
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13:50、八幡神社。 13:58、小学校跡地。 |
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14:18、長崎集落に着く。町並みを抜けると・・・ | ここにも両墓制の墓地がある。 | |||||||||
14:28、長崎港。 |
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ゆっくり来た道を本浦へ帰った。 出港時間まで切符売り場の婦人と島の昔話しをする。 戦後すぐのイモ作り、花作りの苦労とか、毎月1日と15日は参道の掃除をみんなでしているとか・・・ なんでも、7,8年前にどこかの山の会の人たち10人ほどが来て、登山道を整備したが、 あとはなかなか・・・・ということだった。赤テープはそのときのかな? 15:25、乗客2名を乗せて船は出て一路多度津に向かった。 |
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