08.05.25   楢原山 1042m


天気予報は午後から晴れだったので午前中は気になっていた美術館に行くことにして、
高松西ICには9時前に入った。大麻山など頂上はガスっているが少しずつ下から晴れてきている。

でも新居浜近くからは怪しい雰囲気。

高速道路、割引のために100kmちょっと手前の西条で降りて国道11号線へ。
今治方面へ向かい、国道317号線で玉川町へ。

11時半に玉川近代美術館に着いた。

玉川町出身の故徳生忠常氏が寄贈した所蔵品の数々。
浅井忠、黒田清輝、藤島武二、熊谷守一、木村荘八、国吉康雄、坂本繁二郎、三岸節子、池田満寿夫・・・・すごい。
ゴーギャン、ピカソ、ブラック、シャガール、ミロ、ダリ、ユトリロ、ローランサンクレー、マチスなどなど、小品だけどすばらしい。

国宝「伊予楢原経塚出土品」はこれから行く楢原山頂上で発見されたもの。
しっかり見ておく。


30分ほど鑑賞した後、鈍川温泉に向けて出発。

鈍川温泉せせらぎ交流館を過ぎ、旅館街を駆け抜ける。

温泉から登山口まで7.8km。
鈍川渓谷沿いを走る町道木地川本線。



前は楢原山頂上近くまで伸びている林道湯の谷線で行ったので
歩いたのは20分くらいだった。でもズリズリ滑る急登だったなあ。

今回は分県ガイドに載っている上木地コースで登る。
これは四国のみちだからきっと登山道もしっかりして広いと思う。
きっと私でも歩けるはず!
標高差600mというのが不安だけど・・・。病気になって以来こんなのは初めて。

同じく四国のみちのコースで竜岡木地コースもあるが、距離が少し長い。


川沿いに数軒見える下木地集落(?)。


湯之谷林道の分岐も過ぎ、狭いが舗装された町道をどんどん走る。

窓を開けると渓谷沿いの道は涼しくて、このままずっと乗っていたい〜〜〜♪
全身が緑に染まりそうだ〜〜。
あ、何か黄色いものが目に飛び込んできた!
ジャケツイバラだ!


サワギクがもう咲いている!

楽しい〜〜

美術館から40分で登山口。登山口の先に1台乗用車が停まっている。
白いオドリコソウがまだきれい。

簡単に昼食を食べてから準備。
近所の犬かな、珍しそうに近寄ってきた。

12:26、登山口には「奥道後玉川県立公園」の看板。
楢原山頂上まで2.3km。
植林の中の急登。ずっと、ずっと急登。

割り堀のような道は特に急登。ゆっくりゆっくり足を出す。

止まりたいので一生懸命花を探すが、めぼしいものはない。
コモちゃんも探してくれるがフタリシズカとかキランソウとか・・・平凡!
それでも一応写してみる。その間休憩〜〜♪
ギンリョウソウ。


コガクウツギがいたるところに〜〜。

12:57、尾根っぽいところに出たが、まだ急登。

きっと体の水分が全部入れ替わったに違いない、おびただしい汗。

13:27、又尾根に出た。
道標を見ると半分来たようだ。
半分で自然林かと思ったけど、違うようだ。まだ植林。



マムシグサ。


暗い林の中で白い小さいタニギキョウ、かわいい。

13:38、やっと左側は自然林になってきた。
シロダモの若葉は古い葉の上に出て垂れ下がり独特の色。
柔らかな緑を見ると疲れも飛んでいく〜〜。


13:57、作業道が下へ降りている。
この辺から、大きな木には名札。
植林帯が終わって大木の行列。
「お〜い、君はどこまで伸びてるんだ?頭が見えないよ〜」

モミ、ツガ、ブナ、みんな大きい〜〜


クリ、コシアブラ、ミズメ、アカガシ、アカシデ、サビバノナナカマド、クマヤマグミ、コミネカエデ・・・・・

コミネカエデの花。


折れたんやなあ・・・・何年生きてたんかな・・・
14:18、頂上まであと100m!


ついについにやりました!
しかもガイドブックとあまり変わらないタイムで!
水ヶ峠からの道(竜岡木地コース)も湯の谷林道からも
この階段を上がってくる。前は階段なかったと思う。


左に回ると有名な子持ち杉。
右側の説明板の後ろに巻き道があり、牛を祭っている祠を通る。


巻き道でなければこれを上がってくるのだ。
さっきの子持ち杉をちょっと上から見たところ。でかいし元気だ!
14:32、頂上。誰もいない。
やっとリュックを下ろした。
展望はあまりない。大きなオオシマザクラにかわいい緑の実がなっている。


石のベンチでくつろいでいると、南から男性が来た。
登山口の車の人だった。

南へ入ってみると石造宝塔が祀られている。
さっき玉川近代美術館で見た出土品の「銅宝塔」に似ている。


さらに南へはっきりした道があり、三等三角点まで続いているらしい。
その男性は憧山会の方でいろいろ大変お詳しかった。

話し込んでいたが、鈍川温泉の掛け流しのところに行くので急いで下山された。

そのあと二人男性が上がってこられた。一人はサンダル履き、きっと林道から20分コースだな。
もう一人は登山スタイル。

15:04、汗がすっかり冷えてきたので私たちも下山することにした。

自然林は20分くらいで終わってしまった。

15:27、圧倒的な大きさ〜〜〜
下には栗の殻のようなのがいっぱい落ちている。
16:13、下山終了。
車がある。登山スタイルの方のかな。


掛け流しでないのが残念だけど、鈍川温泉せせらぎ交流館に行く。
二年ぶりに一人で温泉に入る。なんとかクリア。
汗を流すって、本当に気持ちがよいなあ。
露天風呂でノビノビ〜〜〜



帰りは県道154号線に行ってみる。
国道317号線回りより静かで田園風景を楽しめた。
さやの峠あたりは1車線だけど他は2車線になっている。
朝倉村に入りタオル美術館を通り過ぎ広域農道(これが?)を走る。

17:56、お〜〜、石鎚だ!でも雲が覆いかぶさっている。


県道43号線に突き当り左折して東予丹原ICから高速に乗った。

モミやブナの大木が迎えてくれる楢原山、やっぱり下から登らないと会えないんだよね〜
林道ができてついつい車で上までとなるけど、やはり自分の足で歩かないとね〜
なあんて大きな声では言えないこもれびですが・・・・(^_^;)


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