07.02.10〜11     石見寺山、八丁山、五在所の峯、鈴ヶ森、高研山、御在所山
南西四国の旅 
コモちゃん単独行

2月の三連休は高松から一番遠い南西四国へ。
予定では1日目は高知の三山、2日目はヤマケイ分県ガイドのルートで7時間かかる鈴ヶ森、
3日目は南予の三山。
とりあえず1日目の宿屋にと思い、以前行ったことのある「四万十源流の家」に電話するも、
他の番号にまわされて「7月まで営業していません」とのこと、残念。「ニュー佐賀温泉」を予約する。

9日夕方、車に布団とシュラフを積みこみ、ETC通勤割引の時間に間に合うように
19:10家を出る。
割引は100kmまでなので、逆算して坂出から高速に乗り、南国で一度降りる。(1300円)
料金所でUターンしてすぐにまた乗り、須崎まで1300円。

今夜の車中泊は黒潮町(旧大方町)の入野海岸にある道の駅。
さすがサーフィンのメッカ、かなりの車が停まっている。
缶ビール一本で眠りに・・・・・・・夜中に足が寒くなりシュラフのジッパーをあげて蓑虫になる。


7時過ぎには次々に来るサーファーの車の音で目が覚め、
こちらも張り切ってお湯を沸かしスープとコーヒーとパンで朝ごはん。


1.石見寺山

まず四万十市(旧中村市)の石見寺山。山を一周すると四国八十八カ所の石仏があり、ご利益があるとの事で、楽しみ。
8:24、近くの運動公園に車を停め、直接お寺に行かず、
右手方向にある一番札所霊山寺の石仏に向かう。
五輪塔の奥に石仏。
8:50、長い階段を登ると立派な石見寺本堂。

8:54、本堂の右手からいよいよ登山道に入る。(写真)
よく整備されて歩きやすい。
四国でも南に来ると植生の分類が変わり、シダとか
なんか南方っぽい。コシダというらしい。




9:09、鉄塔を通過。
所々に「山頂まで〇〇m」とかの標識が励ましてくれる。竹林には「嵯峨野風の・・」とあるが、ちょっと疑問あり!!


9:47、石見寺山頂上。
立派な展望台があるが、今日は展望は今ひとつ・・・・。



頂上から10分で分岐。
まっすぐ行くと「尾根コース」、右手に行くと一般的な
石仏めぐりの谷コースとなり、こっちを行く。



10:25、水がほとんど流れていない「安吾の滝」


◆一つ一つ丁寧にお参りするが、気がついたことがある。
石仏には必ずその寺の本尊名が書かれているが、
やたら薬師如来の多いこと!
家に帰って調べてみると四国八十八ヶ所の寺のうち
なんと「薬師如来」が二十四寺、
「千手観音」と「十一面観音」がそれぞれ十二寺、
次は「阿弥陀如来」の九寺でダントツの一位。
人々にとって病気が治るようにと願いを込めてお寺まいりをするのは、
今も昔もあまり変わらないとの思いを強くした。


10:39、石鎚神社
10:46、山頂を望む。(写真)
10:55、駐車場所に着く。
さあ、次の八丁山を目指して出発。





2.八丁山


国道56号線に戻り、入野小学校の交差点を左折。
まっすぐ山手の方に行くと行き止まり、八丁山登山口。
11:21、登山口を出発。
この道は「橘川古道」として昔から生活の道であり、最近まで中学生の通学路であったのには驚く。

この登山道もまた集落の人々に支えられているのか、よく整備されており、気持ちよく自然林の中を歩く。
11:39、見晴らしのいい峠。かわいい小さなお地蔵さん、杖立地蔵。


12:05、八丁山頂上に着く。(写真)
途中、標識がしっかりあり山頂まで導いてくれた。
広く太平洋が望めるが今日はガスがかかったみたいで
すっきりしない。夕べ車中泊をした入野海岸が見える。

下りはちょうど30分。
再び国道56号線に戻り、北上する。
途中で見た、次に行く五在所ノ峯。


3.五在所ノ峯


登山口は56号線に面していて、須崎方面からだとよくわかる。
案内板には頂上からの東西南北の説明がある。
13:28、林道に向かって出発し、すぐ右に登山道の標識があり、よく手入れされている。(写真)
この後結構急な坂が続き、時々休みながら登る。



14:05、来た方向がよく見える尾根に着く。
14:20、広い頂上に着き、昼食やら、中食やらわからない食事をとる。一等三角点。


高さ1.5mくらいのコンクリート柱があり、横に「天測点」のプレートがついている。天測点は全国45ヶ所あって、四国にはあと一ヶ所阿讃山脈の大山にあるらしい。


この山のキャッチコピーが「日の出の名山」。その通り東方向は太平洋が広く望める。(写真)
さて、ひと息入れたあと、北方向にある戦時の米軍哨戒所跡に行く。
14:45、下山開始。


15:25、駐車地点に戻った。
後はのんびりとニュー佐賀温泉へ〜〜〜
昨夜はたっぷり時間もあることだし、一人で登山計画変更会議を開く。
はるばる高知まで来て鈴ヶ森という山を一日かけて登るのが果たして良い計画なのか、
?疑問符がつく。
そこで、出発前日にあわてて印刷した高知の「山登(やまと)さん」山行記録をゆっくり読む。
2時間で頂上を往復できるとの事、この文章からでは林道の状況に不安が残るが、
七時間もかかる「分県ガイド」のルートをやめて三日間の計画を二日間に変更。
会議終わり、ゆっくり床についた。

朝、黒潮町のニュー佐賀温泉をチェックアウト、お支払いは二食温泉つきで7870円。

8:18、温泉を出発し56号線を北上。
七子峠で左折し県道41号線を行くが、途中で電柱工事のため1時間通行止めとのこと。
へ〜〜〜〜っ!来た道を戻り、再び56号線を北上し、久礼からまたまた左折し41号線へ。
旧大野見役場の近くのコンビニで鈴ヶ森林道への道を尋ねた。
「四万十の水」工場の裏から橋を渡り、道なりに進む。

4.鈴ヶ森(1053m)

10:03、鈴ヶ森林道途中の営林署のかわいい標識。
1037、峠に着くと左手に頂上への目印が見える。


10:45、ゆったりした雑木林の中を登る。(写真)
所々に峠からの距離を書いた杭が見受けられる。
11:22、意外に早く二等三角点の鈴ヶ森頂上に着く。




眺めはあまりよくないのですぐ下山にとりかかる。
登りでは気がつかなかった立派な木々が見受けられた。
こんな太いヒメシャラは初めて見た。



5.高研山(たかとぎやま 1055m)

林道を西に進み、国道439号線に出て、右折するとすぐ郷麓温泉。
そして国道197号線に入り西に進む。
県境の高研山トンネルを出るとすぐ右折し、幹線林道に入り、
しばらくすると登山口の「「おまん姫の墓」の案内板が見えてくる。
平家の悲恋伝説が残る山。


13:11、登山口を出発。
この道は昔の土佐と伊予の大街道であるため結構巾広く
ゆったりしている。



13:22、おまん姫の墓所の峠に着く。
右手の尾根道を行く。
猪があちこちで掘り返しているので登山道がわかいにくい。


13:30、北の方向には大野ヶ原連峰が望める。(写真)
13:39、自然林の中を行く。
13:53、かなりな急な尾根道。
14:01、尾根に着き左手に石積みが見受けられ、地元では
これが本当の「おまんの墓」だと言い伝えられている。



14:18、1000mの高さになると木の根元に
雪がチラホラ残っている。
14:22、高研山頂上に着く。(写真)キティちゃん頂標あり。
展望がないのですぐ下山。
15:17、車に戻った。


6.御在所山(668m)

国道197号線を西へ。
西予市を過ぎ、トンネルを出て旧肱川町に入ってすぐ左折。
県道308号線に入り道標に従って御在所山自然の家に向かう。 
16:21、林道に駐車し歩いて登山口を探す。
16:23、登山口発見。



16:29、第一カルスト。
次々とカルスト出現、第4まである。
結構大きな石灰岩があり、尾根歩きがおもしろい。
16:51、御在所山頂上。



北方向に進み一周コースを。
16:58、展望所より夕日に映える東方向を望む。(写真)
17:15、車に戻る。
17:39、二日間を締めくくる温泉は大洲市の小藪温泉。
ここの泉質は本当に素晴らしい。
東の笹温泉、西の小藪温泉、と言いたい。
大女将さんは高松出身、少しよもや話をする。


さあ、2日間6山登山も終わり、レビちゃんが待っている我が家へ急げ〜〜〜

コモちゃんの充実の2日間でした。
今回走った距離は769km、ガソリンは68L。


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